top of page
togo'works
平尾台の花々を訪ねて
山野草花の暦が平尾台を明示して、騒いでいました。あの花この花をと、勢いづいて出かけました。思いもかけず出会えた花もあって、今のご時世のストレスが吹っ飛びました。

一歩踏み出した途端に、カノコソウの群生に出会い、「幸先いいな」と笑みが浮かびます。

オカオグルマの咲き初めに導かれて、大平山へと、いつもより急ぎ足になりました。

呼吸が乱れましたが大 平山に着き、息を吞むような思いでシロバナハンショウヅルを見つめていました。

一息ついて見当をつけていた場所へ急ぎ、ふと見るとタカサゴソウが一輪。

その横の大岩に隠れるようにアマドコロがひっそり。思わず「やぁー」と声をかけていました。

記憶をたどって、お目当ての場所を目を配りながら歩きました。シュンランがスポットライトを浴びて…。

隠れ家のように木陰に、と思っていましたが、陽の当たる草原にキンランが。気持ちよさそうにあっちにこっちにと。まだ開き切ってはいませんが、その 初々しさが格別でした。

ここ数年来、夢見ていたギンランが待っていてくれました。最高の贈物をいただきました。

遅い昼食を食べ、これぞ羊群原という大きな風景を見ながら車に戻り、次の堂金山へ。

岩から生えた木が一本。これも自然の妙なのかなと、感動しました。

堂金山へ上がる途中にシロバナハンショウヅルがあっちにもこっちにも。おまけに翁草のひげが。

いつも楽しませてもらったシランの群生地は、まだちょっと早とちりだったのかいつもの迫力の群生ではありませんでしたが、オキナグサってこんなにあったのかなぁー、と意外でした。
湯布院・九重をつまみ食い道中
4月19~20日の二日間、湯布院は猪の瀬戸のサクラソウ,九重はヤマシャクとシャクナゲというお目当てで悠遊しました。

十数年も前、由布岳山麓で桜草の群落にお目にかかり、びっくりしました。その時猪の瀬戸の群落の方がすごいと聞いていました。以来なんどか猪の瀬戸を訪ねて放浪しましたが、相性が悪かったのかお目にかかれませんでした。が、今年は夢かない十分に堪能しました。

猪の瀬戸はよく整備され、周遊コースが巡っています。その入り口付近に桜草の群落がありました。夢かない興奮状態でシャッターを押しました。周遊コースの至る所に桜草苑があり、十二分に堪能しました。

すぐ近くの由布岳山麓を目を凝らして歩きましたが、鹿害からかエヒメアヤメを数本見つけましたが、実に殺風景な草原をむなしく歩きました。

翌日、朽網分れまで山笑う風景には満足しましたが、お目当ての花々にはお目にかかれませんでした。キスミレが数本とエヒメアヤメが少しなど、かってのお花畑は風水害や鹿害などが重なってか、寂しい山道でした。

大木の木陰で一息入れていたら、その傍にチゴユリが群れていました。

木の葉が積もった中に隠れるようにギンリョウソウがポッコリ咲いていて、慰められました。

汗ばむような陽気中を歩いていると、ハハコグサの大家族が咲いていて、春を感じさせてもらいました。

ぐるっとくじゅう周遊道路を走って、昔見て驚かされたシャクナゲ園に気づき、あらためてその凄さに気分が高揚しました。ほかに人影もなく、じっくり回りましたが、不思議の幻想郷に酔いしれていました。

自然のあるがままの姿の大きな力に感動し、地域の方々か篤志家かに感謝で胸が熱くなりました。

疲れを忘れ黒岳山麓へ入り、思いがけずヤマシャクヤクがあちこちに咲いていて、またも自然の力に感銘を受けました。

めったにお目にかかれなかったルイヨウボタンが物静かに咲いていました。

風水害に負けず、イチリンソウが寂しそうに咲いている姿は、人間と自然の関わり方を教えてもらいました。
里山・油山にも癒されて
4月22日。エビネ蘭が足早に去っていないかと気を揉みながら、小さな散歩に出かけました。

駐車場からツツジが満開を誇っているのを見て、安堵と感銘を受けました。

何種類かのエビネランが木陰に物静かに咲いていて、なにかを語りかけているようでした。

いつもの山道を歩いていたらアジサイが咲いていて、今年の春は記録的に早足なんだろうと、思いました。

朴ノ木にあの大きな花が綻んでいました。

去年、やっと一本だけ再生していたキンランが今年も花を開かせようとしていました。

盗掘の目立つ春蘭も足場が悪い奥まったところに残っていました。あの大株は無残にも…。

カクレミノの若葉が隠れる様子もなく生き生きと、堂々と風に舞っていました。

キエビネの名所は安泰で、今を盛りに咲き誇っていました。

奥まった木陰にキエビネがすっくと立っている姿は気品に満ち、盗掘もなく虫も寄りついていません。

ツツジの満開はまさに絢爛豪華。

ホウチャクソウは毒草です。美しくて毒っ気を感じさせませんが、美しいものはなんとやらでしょうか。
背振山へ花探し
4月16日。今年の春は急ぎ足でやってきて、もしかしたら大急ぎで去っていくかもしれません。花追い人は小走りで。

透き通った清流の傍に立つと、体中を引き締めてくれます。

背振山の車谷コースは花々に英気をいただいて歩くコースです。ニリンソウがまだ出そろっていませんが凛としています。

セリ科のセントウソウ。小粒の花ですが春先に咲きだします。

オオカメノキの花は大きく真っ白です。ムシカリともいい、ブナの林床に白い花と亀のような大きな丸い葉が特徴です。

真横から見ると頑強な腕に見えませんか。昔、羅生門で渡辺綱が切り落としたといわれる鬼の腕に例えられてこの名がついたようです。花が終わると長い茎を出すので葛(カズラ)。

なんだか若葉に覆われた山々がふっくらとして、まさに笑っているようです。

年々少なくなっているミツバツツジですが、背振山でも山 道沿いにぎっしりではなく、所々にそれなりに…。

このメタセコイアの美林に来ると、なんでか心身がのびのびするようで気分溌溂になります。
平尾台へ翁草と会いに
平尾台には、四季折々に会いたい花々があります。さぞかし今頃は、オキナグサが見頃?いやいや見頃過ぎ?と
気を揉みながら出かけました。

去年通りセンボンヤリが咲いているだろうかと、中峠に向かう草原に踏み入れてすぐに数本が咲いていました。

やはり出足が遅かったようで、オキナグサも少しくたびれていました。

茶ヶ床園地周辺の山桜群は花をすっかり落とし、若葉で装っていましたが、紅葉さながらで見事でした。

若葉で装った山桜群下の畑の傍にはカキドウシが群れていました。

堂金山へ寄り道して、シランの下見をしました。やはり早すぎたようで、たった2~3本が咲いていました。

堂金山から貝殻山へ足を伸ばし、やっぱりホタルカズラが輝いているのがお見事でした。

足元に目配りしていないと危ない急傾斜にヒメハギが数株咲いていました。よく見ると可愛い花ですね。
井原山再々訪
井原山へは、なんど行っても飽きません。4月は特にその傾向があり、4月1日、4月3日、4月8日と通い詰めました。

鍾乳洞口から歩き始めるてすぐにハナネコノメが咲き始めていました。いつ見ても飽きませんね。

例年より2週間ほど早足で春の花々がやってきたようですが、吹き寄せる春風が冷たく、ニリンソウも身をすくめています。

ニリンソウとジロボーエンゴサクとの共演です。

おやおやイチリンソウも気がせくのもいるようで、木陰にひっそりと。

ジロボーエンゴサクも交遊が広いらしく、今度はハナネコノメとひょうひょうと遊んでいます。

ヤマザクラの満開と葉桜二本の共演と新緑の若葉は、これからの春景色をお楽しみ下さいと誘っています。

前々日に続いて井原山へ。ニリンソウの集団演舞が賑やかになってきました。

こんなにも華麗なのに、その名前がヨゴレネコノメとは?

艶々とした椿の花々が舞う舞台はよく目立ちます。この花木から油を搾り取ったんでしょうか。

ジロボーに対してタロボーとも呼ばれるヤマエンゴサクの群舞です。

たった5日間しか経っていませんでしたが、コンロンソウが真っ白な花を結んでいました。

いつ見ても可愛い踊子草たちも、出を待ちかねています。

ヒトリシズカが二人並んで咲き始めていました。カップルでしょうか。

ラショウモンカズラはまさに羅生門に巣食う鬼のような横顔ですが、どっこい、優雅な雰囲気を放つ花です。

ツクバネソウが群れていました。微風でさえふんわりそよぐ泳ぎ上手です。

船頭さんが若葉に乗って櫓をこいでいるようです。花筏。

キランソウは、「医者いらず」とか「地獄の釜の蓋」ともいわれる万能薬です。

キランソウの仲間で、ニシキゴロモ。

ニリンソウが群舞。二輪の揃い踏みで、圧巻の光景です。

エイザンスミレ。辺りを振り払うような迫力があります。

ヒメナベワリはとても小さな花で、風にのりやすく、絶えず動いています。
bottom of page