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togo'sworks

​真夏日の平尾台へ

​平尾台には日陰がほとんどありません。じりじりと、身体中を猛暑に熱せられながらの歩きですが、花々に慰められ、背中を押される炎暑道中でした。
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​平尾台入り口の信号の近くに溜池があり、そこにヒツジグサが池満面に咲いています。
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​茶ヶ床園地から歩き始めると、すぐにオカトラノオが群生していました。夏草に浮かぶ清涼剤です。
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​山道の両脇に、色鮮やかなウツボグサが立ち並んでお迎えしてくれます。
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​平尾台・羊群原は野焼きの跡も見えず、すっかり夏景色。大平山、貫山、四方台までの緑の山道が続きます。
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第1目標の草原広場には、本日の主役カキランが見当たらず、第2目標へ。途中、思いがけず桔梗が一輪。
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​第2地点で、思わず大声で「咲いてた」。カキランの品評会のように老若カキランが群生していました。
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​まだ蕾をいっぱいつけたカキランが、英国紳士のようにすっきりと立っています。風格も満点。
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​ヤマトキソウも、と期待していましたが、タイミングが悪かったようでたった4本だけが草陰に潜んでいました。
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​コバノトンボソウも4本、もの静かに立ち上がっていました。
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​第3地点でもカキランが、やっと吹き始めた微風にそよいでいました。ここの方がカキランとの相性が良かったのか、家族、団体、単体などで広範囲に咲いていましたが、さすがにバテバテ、足を引きずって帰路へ。

​油山麓で遊ぶ

6月13日。油山も緊急事態宣言で、閉鎖中。道脇の小さな広場に車を駐車し、のんびり小散歩。
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​たった一本のツチアケビ、楽しみだったその開花には少し出足が遅かったようで…。
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たくましい板根に支えられた椎木。四方八方から見て、やっぱり圧倒されました。根に持つといわれますが、根で持つその逞しさ。
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​沢からは離れていますが、サワガニが一匹。甲羅が乾き切っているようで心配しましたが、濡れ葉と上手に付き合っているんだろうと、妙に納得。
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​アカメガシワが揃踏みで開花。つい先だってまで赤い新芽がビロードのようでしたが、もう花姿。
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​タイサンボクの真っ白な花が目立ちますが、少し高木で遠過ぎて…。
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​四季の森の細道を歩きましたが、目立ったものは少なく、アジサイがすっきりと見栄えしました。
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​ホタルブクロが、少し弱っていましたが美しさは保っていました。ほたるはもういないせいか。
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​木橋の下に、一枚岩がデェーンと居座り、苔を被り、岩々をくぐってきた細々とした水を流していました。

​久しぶりの井原山にのんびり

​6月9日。今のご時世、なんとなく気力が山に向き合わないような倦怠感に襲われ、お座り生活リズムに慣れ切っていました。山に入った時の高揚感を注射してもらおうと、井原山へ出かけました。
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​山に一歩入ると、清涼感、真夏のような濃い緑の森、沢沿いの爽快なリズムを刻む小滝。一気に山気分に満たされ、体中が解放されていました。
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​いつものお休み処で一服。沢風の涼風、森の空気、ブナ巨木の落ち着いた葉鳴らせなどにゆったり気分です。
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​寄り道をしてすぐに、ウリノキが3~4本、近づくと花にモンシロチョウが抱きつき、食事中。
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​いつも楽しませてもらう花山道沿いにオモト(万年青)の花。細やかな仕組みの中から、冬場には真っ赤な実を。
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​そういえば、オオキツネノカミソリの葉が一本も生えていません。葉は地中へ枯れ果て、肥やしになって花を育てま
す。井原山には石灰岩の真っ白な石ころがあちこちに転がり、山水を浄水し、空気を清凉にします。
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​蔦や柔らかい枝が絡み合うのはよく見ますが、木と木が絡み合っているのを発見、ぼんやり眺めていました。
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​思いっきり深呼吸ができる森の中に、ナルコユリがすこし加齢現象を見せながら風にのって泳いでいました。
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​繊毛が生えている葉っぱの上にイトトンボ。お昼寝中のようで、そっと離れました。
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​ブナ林は、梅雨の晴れ間ではなく、真夏を思わせながら気分を落ち着かせます。
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​ヤマアジサイはまだまだ時期尚早のようで、薄紫の幻想的な舞台は閉幕中でした。

​森の妖精・オオヤマレンゲ

​6月1日。梅雨の中休みでしょうか、ここ2~3日は晴天に恵まれるようです。このチャンスを逃したら、とおっとり刀で出かけました。かなり久しぶりの道筋でしたが、ナビを参考にしながらも、やっとこさで駐車場に到着しました。
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​奉幣殿への階段の両脇は、宿坊などの庭園が見応えがあり、右へ左へ立ち寄り道中。ウツギの壁が見事。
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​奉幣殿に登り上がり、足腰のこわばり呼吸の乱れを整えながら見渡すと…なんとヒコサンヒメシャラが…。
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横へ広がる大木のため、あっちこっちに目が行き届き、見栄えします。5枚の花びらのうちの一枚のみが頬紅を。なんとも愛らしい花々を見つめていると、瞬きを忘れていたせいか、目が乾いて痛くなりました。
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​もう少しでお目当てのオオヤマレンゲの咲く場所へ、と思いつき全力の山歩き。マルミノヤマゴボウが応援。
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​山野草花だけをお目当てに、首を周囲に巡らせながら歩く見知らぬ人と同行、山野草の話を聞き、気を高めつゝなんとかしがみつくように歩き切り、産霊神社(行者堂)「むすびじんじゃ」へ這い上がり、やっとの思いでオオヤマレンゲ(大山蓮華)に出会うことができました。開花直後のような初々しい花を見て、身動きすらできません。
​種子を守るように幾重にも重なりあってきた擁護壁が、種子の成長に追いつかずに開き切って種子の旅立を見送ります。やっと開花した花、種子を見守る花、真っ白から薄黄に変色してしまったお先走りなどが、さほど大きくもなく、横ひろがりに葉を茂らせる木にかなりの花を結んでいるのを腹いっぱい楽しみました。
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​もう少しで英彦山の天辺かと見上げたら、ベニドウダンがこれまた見やすい位置高さに満開です。
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​天辺に咲いているだろうヒコサンヒメシャラを諦め、自然観察路から下山しました。サワギクが数本ご案内。
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やっと、奉幣殿近くの修験堂の庭に咲くヒコサンヒメシャラまで、強張ってしまった心身を運びました。人っ気のない静かな修験道の庭先にたった一本のヒコサンヒメシャラがゆったりと背伸びしていました。日が傾き、葉を通しての柔らかい光を浴び、これから花を結ぶだろう実を見守っているようです。
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夕方6時過ぎ、ようやく帰路につき、車を走らせました。木が茂った場所は薄暗くなっていましたが、ふと気づくと苔生した石垣に無数のユキノシタ(雪の下)が勢ぞろいして手を振っています。下車してシャッターを押していると、その上の草叢の急崖にはもっとすごいユキノシタが群れていました。

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